登山靴のお手入れは、次の登山のために欠かせない準備です。
しっかりお手入れをして、安全で快適な山登りを楽しみましょう!
靴選びはフィット感!
前回の投稿の「初心者向け☆登山靴を買おう」で書いたように登山靴選びはまずフィット感がとても大切となります。
登山靴は頻繁に買うものではないのでわからないことも多いかと思いますが、
その点についてはお店の店員さんと相談して実際に店頭で履いて歩いてみて、
フィットするものを選ぶというのが基本中の基本となります。
買ってみて痛みを感じるようなら、購入したお店に相談されることをお勧めします。
登山靴を長持ちさせる為には定期的なお手入れが大切
登山靴の手入れが必要な理由は、大きく2つあります。
・より長く登山靴を使用する
・登山靴の破損にいち早く気付ける
登山後に泥汚れが付着したまま靴を放置しておくと、汚れにより撥水機能が低下したりソールの劣化を早めたりしてしまうためです。
多くの登山靴に使われている「ゴアテックス」を始めとした防水透湿素材は、
水の侵入を防ぎ内側からは汗による蒸れを逃してくれる優れものです。
フィルム状の素材が靴の内側に入っており、素材自体に傷みがない限り防水性が継続するといわれますが、
透湿性に関しては靴の表面に汚れが付くことでその機能が大きく低下してしまいます。
靴底に使われているラバー素材は、泥が付着したままにしておくと劣化を早めてしまう恐れもあります。
最悪の場合、登山中にソールが剥がれてしまうことにもなりかねません。
おじいちゃんが実際にソールが剥がれた事があったんだよね。

そうそう。その時に他の靴も持っていたからよかったけど、
他の靴がなかったら大ケガの原因だったかも。
登山靴の劣化スピードをできるだけ遅らせる、そして長く使用するためにもメンテナンスは必要なのです。
登山靴のお手入れ方法<汚れを落とす>
下山したら、水道がある所にタワシなど置いてあるので、そこで足裏の土や砂、挟まってる小石などを取り除いて帰宅しましょう。
なければ、足裏の汚れを少し落としてから持って帰ってください。


帰宅後、靴の表面に付いた砂や土を落とします。
ゴミ袋に入れてから落とすと後で捨てるのが楽だよ~。



ベランダとかも汚れないしねっ!
この時あまりゴシゴシこすってしまうと生地を傷めるので注意が必要です。
特に汚れた部分は水洗いすると良いでしょう。


ソールの隙間に詰まった泥や石が詰まっている場合は取り除きます。
※ソール自体を傷つけないよう注意しましょう。
私はニトリの3wayバスブラシを使ってるよ!



あのブラシ、外して使えるし便利だよね~。




こちらの青い方の後で、詰まった石や泥を取り除いています。
汚れを落とす時は、靴紐を緩めるか一度外してください。
中敷も外して中に砂が入っていたら出すといいねっ!
登山靴のお手入れ方法<乾燥させて撥水処理>
汚れを落としたら、次は乾燥させます。
登山靴は生地に厚みがあるので乾燥に時間をかけてしっかり乾かしましょう。
乾燥させる場所は、日陰で風通しが良い場所を選んでください。
この時に注意したいのは直射日光は避けるということです。
靴の内側が濡れている場合は、乾燥剤やタオル・新聞紙などを入れて乾燥させてください。


しっかり乾燥させないとカビが生える原因にもなります。
中敷も外してしっかりと乾燥させる事が大切だね。



外側だけでなく、内側もしっかり乾燥させないとね。
乾燥させた後は防水スプレーやジェル、クリームなどで撥水処理することを忘れないようにしましょう。
撥水処理すると、水を防ぐだけではなく汚れも付きにくくなるという効果もあるので、次回のお手入れが簡単になります。
レザーの部分には、クリームやオイルを塗ると更にいいです。
登山靴のお手入れ方法<保管>
湿気がカビ発生の原因となってしまうので、乾燥させる時と同じく風通しのいいところを選びましょう。
場所がなくて下駄箱にしまうという人も、時々シューズを出して陰干ししたほうがいいかもしれません。
保管時は靴の中に新聞紙を入れておくと、型崩れ防止と湿気取りの両方に効果があります。


さいごに
登山靴は命を守ってくれる、という意味でもっとも大切な山道具のひとつです。
普段のメンテナンスから登山靴の状態を気にかけておくと、破損やソールの剥がれにいち早く気づけます。
秋は、ハイキングや登山にもってこいの季節です。
ケガなどしないように登山靴のお手入れをしながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
前回の投稿の「初心者向け☆登山靴を買おう」と合わせて読んでみてください^^



